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タイキエルドラドのこと

● タイキエルドラドのこと ●

11月6日はアルゼンチン共和国杯。
やはりどうしても思い出してしまうのは
第35回アルゼンチン共和国杯優勝馬の
タイキエルドラドのこと。
この馬は、生まれて初めて持った自分の馬でした。
共同出資馬でしたので、どこかの誰かがこれを
読んでくれていたらと心から願います。
それぞれにエルドラドの思い出があると思います。
私にとっては本当に忘れられない馬なのです。

タイキエルドラド

タイキエルドラド

父 シアトリカル
母 ロイヤルブライド
   (近親シンコウラブリィ)
生涯成績   9戦5勝
美浦      藤澤厩舎

タイキエルドラド

まだ名前もついていなかった
デビュー前のエルドラド

タイキエルドラド

白い流星と後ろ脚の白いソックス
購入馬名はロイヤルブライド94

競走馬を持つことは、喜びだけではありません。
1頭の背中には、その馬をとりまく何百人の思いを背負って走るわけですが
競走馬が 「走る=死と隣り合わせ」 という事を常に覚悟していおかなければいけません。
実際、エルドラド購入前に、タイキタンゴという馬に出資していましたが
デビュー前の調教で骨折し亡くなっています。
つまり競走馬にすら なれなかったのです。

エルドラドは父親がシアトリカルという良血でした。
ただ、デビュー時はとにかく口向きが悪く、他の馬を恋しがってフザけていたり・・。
とにかく気性が幼かったようです。それでも素材だけで阪神の2200メートルを快勝。

新馬 2着
新馬 1着
アザレア賞(500万) 3着
ほうせんか賞(500万) 1着
洞爺湖特別(旧900万) 1着
オクトバーS(1600万) 1着
アルゼンチン共和国杯(G2) 1着
金鯱賞(G2) 3着 (優勝馬サイレンススズカ)
目黒記念(G2) 2着 屈腱炎発症 引退

500万から重賞初制覇まで破格の4連勝。
そうなると、デビュー時は「ただただ、毎回、無事に走り終えて欲しい」という子を思う無欲の母親の気持ちだったのが
連勝を伸ばすうちに、「早く、なんとかG1を!!」という いやらしいステージママ的な
欲が出てきました。
頭の中では、目黒記念を快勝してそのままJCあたりに・・・などと夢を描いていましたが

目黒記念は、馬場が悪く、ぐしゃぐしゃ・・泥まみれになりながらの2着。
しかし、このレースがエルドラドの一生を決めてしまいました。 悪い意味で・・です。
脚元に負担がかかり、屈腱炎を発症しそのまま引退したのです。

脚さえ無事だったら・・と本当に何万回も思いました。

あの日、雨さえ降ってなかったらなぁ・・と。でも、そんなのものは、永遠に想像の域を 出る事はないのです。

その後、タイキーポーラも持ちましたが
ポーラは完全燃焼しての繁殖入りでしたが、
エルドラドにとっては夢半ばで、G1挑戦への道が絶たれたのです。
それが種牡馬として種付け料20万の現実です。

それでも、ありがたい話しです。当初は大樹ファームが引き取ってくれました。
重宝された血統なのかもしれませんが、本当にありがたかったです。

タイキエルドラド  タイキエルドラド

しかし知り合いの話ですと、現在は大樹ファームの手も離れたそうで、
その後の事は、聞くのが非常に怖いので聞いてません。
決定的な事を知るよりは、何も知らない方が良いのかもしれません。

ただ、この季節になるとエルドラドの事が思い出されます。

最近は、やはり馬は遠くから見ていた方がいいのかな・・と思ったりもしています。

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