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ステファニーちゃんのお馬は眠らない
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騎手の減量

月曜から土曜まで、まったく食べないわけにはいかないから、少しずつ食べるものの量を減らして、同時に毎日調整ルームの汗取りブロ(サウナ)で 2キロ程度、汗を搾りだしてくる。火曜までは、一日二食。もっとも、夜はつまみと酒類だけ。
水曜は一日一食。木曜、金曜となるとほとんどまとまった物は 口にしない。生タマゴと蜂蜜と牛乳少々とレモンを混ぜたものを飲むくらいで、あとは汗取りブロで出せるかぎりの水分を身体から出す事に専念するしかない。
(吉永みち子 / 気がつけば騎手の女房より/) 

先週、私は久々に競馬でボチボチ儲けました。

私も長く競馬の仕事やってますが、こんなに一頭(・・というか人?)に
後光がさしていた事はありません。

恥ずかしい話ですが、金曜からけっこうドキドキしてました。
取ったレースはダイヤモンドS。ハンデ戦でした。
狙った馬は、メジロトンキニーズ。ハンデの50キロはたいした驚きはしませんでし
たが、騎手を見てびっくり!ハンデ50キロの馬に吉田豊騎手。

吉田は吉田でも弟の隼人じゃありません。本人です。
吉田豊といえばとりあえずはG1ジョッキー。50キロに乗るのかっ普通?

これは完全に勝負しに来てるでしょ。
”子供の貯金箱を割ってでも買え”という事だと判断しましたよ。

そんなわけで、吉田騎手を背中に裸同然50キロメジロトンキニーズは連対(2着)
私は、久々にボチボチ儲ける事ができたわけです。

さて、30才の吉田豊騎手が斤量50キロの馬に乗る事がどれだけ大変な事かは

元JRA騎手 谷中公一氏の【崖っぷちジョッキー】

という本に詳しく書いてありますので抜粋してみます。 

知ってのとおり、競馬には斤量というものがあります。
たとえば、斤量53キロのレースなら、ジョキーの体重、
鞍や、勝負服などを合わせて53キロにしなければならない。
これよりも軽くても、重くても失格になってしまう。
(中略)斤量が53キロのレースで、ジョッキーの体重が52キロだったときは
どうか。これは装具の調整ではどうにもならない。
装具はどんなに軽くしても2.5キロ未満にはならないからだ。
そういうときはどうするのかというと、選択肢はひとつしかない。
ジョッキーが減量する。しかしこの「調整」は簡単ではない。
ジョッキーの体には、無駄な肉がほとんどついてない。
普段から食事には気を遣っているし、毎日肉体労働をしているから、
最初から絞られた状態にあるわけだ。
普通の人なら500グラムくらい絞るのは簡単だろうが、ジョッキーは違う。
もちろん、体重を落とす必要のないジョッキーはいる。
しかし、僕はそういう幸運な人間ではない。食べれば食べただけ太る。
30歳を過ぎた頃から、その傾向が著しくなってきて
最近は木曜あたりから何も食べず、金曜はサウナで体重を落とすのが
習慣になってる。

彼らにとってこれが仕事とはいえ壮絶の一言。
食べたいものが食べられないって、どれだけキツイんだろうか・・。

しかも、この人達は、ただボーッと寝ているワケじゃなくて運動しているワケだし。
そういえば、武幸四郎が減量のために週末の食事が
ポッキー1本って言ってたような・・。
幸四郎は騎手の中で1番身長が高いので、
斤量の軽い馬を乗る時は、かなり大変だと思う。
ポッキー1本って、自分もポッキーみたいだし。

夏の札幌開催のパドックで47歳の本田騎手が
減量がキツいのか、もうシワシワの顔でした。
「身体の水分ないよー」オーラが全身に漂ってたなぁ・・。
ひからびた顔に、悲壮感が漂ってたのを ふと思い出しました。

そんなワケなので、吉田豊の50キロは、やっぱり勝つための執念だと
早々に察しました。(2着でしたが)

夏のローカルには、藤田騎手や横山ノリも、48〜50キロくらいの馬に乗って、
やっぱり人気薄の馬でも勝っておりました。

十代の減量騎手に任せるんじゃなくて自ら軽ハンデの馬に大御所が乗った時は、
ボチボチ儲かります。

騎手だってポッキー1本で命かけてるわけですから。

 

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